私はイギリスに留学していたことがあり、それが切っ掛けで帰国子女が通う中学校・高校で働いていた時期がありました。
そこでネイティブの先生と仲良くなり、その先生の英語の授業を見せてもらったことが何度かあります。
英語の授業ではカリキュラム通りに進む英語の授業と自由に授業を行う「選択英語」というのがありました。
この選択英語の時に中学・高校で行われていたのが、海外の映画を見てそれをリスニングする授業だったのです。
もちろん他の授業内容の時もありますが、このリスニング授業は他の先生でも見たことがあるぐらいその学校ではよく行われてる授業内容でした。
選択英語の授業内容やその先生との話を振り返ってみたいと思います。
中学・高校のネイティブ教師(先生)が実施している科目「選択英語」の内容
その学校(中高一貫校)での科目「選択英語」の内容は、映画を生徒に見せてその中でよく使う英語熟語・慣用句を覚えさせるのを目的とした授業でした。
私がイギリス留学をしている時に、英語学習の一つとして取り入れていた内容と似ています。
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偶然その学校に通うことになり、同じ内容の授業を目の当たりにして、自分がしてきたことは正しかったのを再確認しました。
選択英語で行われいてた詳細内容は以下の通りです。
- 対象:中学生・高校生
- 授業科目:選択科目「選択英語」(2時間科目)
- 教科書:なし
- ①授業内容映画を見せる、②熟語・慣用句を会話ごと覚える、③みんなの前で英語で話す
中学になり初めて英語を勉強する生徒たちや、高校で初めてネイティブの先生から習う生徒を対象にしていました。
まずは英語を見せる授業が前半にあり、その後字幕付きで同じ映画を何度か見せ、プリントに書かれた内容の会話を暗記させます。
最後は生徒たちが皆の前で英語で話すまでが一つのプロジェクトです。週に1度2時間続けての授業で1学期間行われていたと思います。
中学生の時はその映画で出てきた会話を使って、別のシチュエーションで英語劇をするというものもありました。
これらの授業は生徒の英語のレベルによって最後の発表に形が異なるのですが、基本的には映画を英語音声で見るというのがベースにあります。
ネイティブの先生に授業の目的を質問してみた
その英語の先生とは仲が良かったので、授業以外でも話をすることがよくあり、何度か選択英語の授業内容について聞いてみました。
それによると、以下のような答えが返ってきました。
- まずはリスニング力をつける
- 英語で暗記する
- それを使って発音する
教科書のようなものでは生きた英会話ができません。生きた英語は海外映画が一番身近にあるということです。
特に日本で育った生徒を中心に授業をする時に、この内容を取り入れているということでした。
受け身の授業ではなく、自らリスニングし、暗記し、そしてそれを発音するという3つのことを行い英語力をアップさせるというものです。
今後も選択英語の授業を中心に行うということを話していました。
「日本人が英語力をつけるにはどれが最短距離か?」という質問に関しても「好きな映画を暗記するぐらいまで英語で見続けること。その中に日常会話で使う英語がたくさん入っている」という答えが帰ってきたので、私が留学時代にやってきたことと重なっていて嬉しかったのを覚えています。
リスニング・暗記・そして発音する、この英語学習法を応用しよう
映画を英語音声で見て、英語を暗記したりそれを使って発音していくというのは、同じパターンではありますが応用が効きます。
この「映画の部分」を別のものに置き換えるだけです。
例えば、オックスフォードやケンブリッジのCDが付属の「英語学習教材」や「教科書」を使うのも一つの手段です。
簡単なフレーズからリスニングし、答え合わせをして、その熟語を使ったフレーズを何度も書き暗記し、そしてもう一度リスニングCDで聞き直しはり発声したりすると、完璧に聞き取れるようになります。
これって教材が映画か教科書かの違いだけですね。
以前にも書きましたが「ディズニー英語システム(DWE)」ならDWEブックを使った学習を使うことで飛躍的に英語の上達が早くなります。
一度暗記すると子供は忘れないですからね。特に小学生からの英語学習には最適だと思います。
よく学校で英語の暗唱大会が行われていますが、これも同じ内容なのがわかります。
リスニングし、暗記し、そして発音する。
この3つのことを耳で聞き、文字で書き、そして口で発音することで、難しいフレーズも覚えていけるのだと思います。