子供の英会話教室や英語授業の特徴の一つに「オールイングリッシュ」というのがあります。
このオールイングリッシュの英会話スクールに子供は幼児期の2年間通いました。
実際に通ってみて感じたことや今後の英語の授業について思っていることをまとめてみました。
オールイングリッシュとは?
オールイングリッシュとは、子供の英会話スクールや学校での英語の科目で、その授業中最初から終わりまで先生が英語オンリーで進める授業のことです。
先生だけでなく、生徒(受講している子供)も英語を使って話す必要があります。
子供の英会話教室は、このオールイングリッシュの授業だと受講料が高くなります。
それは同時にネイティブの先生である必要があるからです。
英会話教室の場合は費用は高くなりますが、それを惜しまず出すことで、ネイティブのオールイングリッシュの授業を受講することは可能です。
日本語と英語を両方使ってよい教室の場合はどうなるか?
子供はオールイングリッシュの英会話スクールに2年間通いました。これは親の方が希望していたからというのがあります。
比較的受講料が安い英会話教室を見ると「日本人の先生が英語を話しながらも、日本語であわせて説明する」というのがあります。
この授業の進め方だと、子供は英語を覚えようとせず、日本語の方を聞いては話そうとしてしまいます。
どちらでも良いとなると、幼児の場合はすぐにコミュニケーションがとれる日本語を話してしまいます。
1人が日本語を話してしまうと、次の子供も日本語を話すようになります。それが全員に伝わって日本語でしか話さなくなります。
こうなると注意しても元に戻りません。それが幼児(子供)なのです。
せっかく英語を習いに来ているにも関わらず「本当に英語の授業なの?」という子供英語教室を体験入学で見たことがありました。
その授業を体験してから、子供に英語を習わせる時は絶対にオールイングリッシュの授業という条件は持ち続けています。
2020年から中学校の英語の授業はオールイングリッシュになった
2020年の英語改革により、中学校の英語の科目がオールイングリッシュになりました。
この英語改革については「2020年小学校から始まる英語改革CEFRの内容とは?」という記事にまとめてあるのであわせて読んでみてください。
この改革以降、英語の授業が大きく様変わりするのですが、心配になるのがオールイングリッシュが独り歩きしているということです。
これまでずっと日本人の教諭が英語を教えてくるのがほとんどです。
それが2020年から急にオールイングリッシュになってしまうとなると、非ネイティブの先生が英語のみで話し続ける授業というのが起こりうるのです。
これをイメージすると恐ろしいですね。世の中には発音の下手な英語の先生が山ほどいます。
これは長年続けてきた日本の英語授業がそういうやり方だったからです。
それが2020年を境に「急に英語だけしか話してはいけない」となると、その先生もタイヘンですし、受講している生徒たちにもプラスにならないのでは?と思います。
中学・高校の英語の授業はオールイングリッシュであり、ネイティブの先生である必要があるが、現実は難しい
そうなってくると、オールイングリッシュということは、同時にネイティブの先生である必要が出てきます(英語文法などの授業以外)。
オールイングリッシュの授業だから英語力が強くなるのではなく、英語ネイティブの先生から英語を教えてもらうことが、英語力アップにつながるのです。
「オールイングリッシュ」と「ネイティブの先生」この2つがあわさっていないと、英語改革というのは失敗に終わってしまいます。
私立の中学校・高校では、ネイティブの英語の先生が当たり前になってきているので、2020年からの英語改革にスムースに移行できます。
2018年から前倒しで始めている小学校もあるぐらいです。
このように私立であれば良いのですが、公立中学校・高校になると逆に非ネイティブの日本人先生が多いので、2020年を境に辞めざるを得ない状況になってきます。
また続けたとしても、その先生の授業だと中学生にとっては決して英語力の向上に繋がるとは言えないように思います。
世の中にはネイティブのでない英語の先生の中でも、発音のきれいな先生もいます。しかしそれはほんの一握りです。
昔ながらの日本人による英語の授業で通してきた先生にあたってしまった英語の授業は果たしてどうなるのでしょうか?この先どうなるのかが心配です。
そうならないためにも、ネイティブの英語の先生がいる学校選びというのは、保護者として重要になってきているように感じています。