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英検CBTとは?英検との違いを比較してみた

「英検CBT」webサイト

英検を受験しようと考えている方は、もう一つの受験方法「英検CBT」があることも知っておきましょう。

ただし普通の英検と比べて料金や受検方法などが異なるので、特徴を知りどちらを受けるか決めるようにしてください。

英検CBTと英検との違いについて。受験方法、スピーキングテストの方式、試験日、受検できる級、受験場所、受験料の点から比較してみました。

 

受験方法が異なる

英検CBTの「CBT」とは、Computer Based Testingの略です。つまりコンピュータで受験する英検ということです。

英検(実用英語技能検定)の概要や特徴まとめ」で書いたように、普通の英検は1次試験(リーディング・ライティング・リスニング)と2次試験(スピーキング)とに分かれています。この2つの試験に合格することで、英検に合格できます。

これまでは1次試験に合格しないと2次試験に進めませんでしたが、英検CBTの場合はリーディング、ライティング、リスニング、スピーキングの4つを一度に全て受験します。これはコンピュータだからできることです。

英検 英検CBT
1次試験 Reading
Writing
Listening
1日 Reading
Writing
Listening
Speaking
2次試験 Speaking

普通の英検だと1次試験合格後、2次試験まで待つ必要がありますが、英検CBTの場合は1日で試験が終わるのがメリットです。

また先にスピーキングの試験を受けられるという点も違います。英検CBTは最初にスピーキングテストが行われます

 

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スピーキングテストの方式が異なる

普通の英検ではスピーキングテストは面接での受験になりますが、英検CBTのスピーキングテストは録音方式になります。

スピーキングテストの方式
英検 対面による面接方式
英検CBT ヘッドフォンを使っての録音方式

英検のスピーキングテストは人との対面式になりますが、英検CBTはヘッドフォンを使っての録音方式になるので、緊張感が少なくてすむのではと思います。

「人との面接が苦手で緊張しすぎてしてしまう。でも英検を受けたい」という方は、英検CBTによる受験も考えてみたら良いかと思います。

英検の場合は応えられなくても、応えようという姿勢が考慮されることがありますが、英検CBTだとその点は録音なので伝わりません。また、各問題で制限時間があるので英検CBTのスピーキングテスト用に対策をしておく必要があります。

英検CBTスピーキングテスト(Eiken Foundation of Japan 3分45秒・YouTube)

スピーキングテストの方法については上のYoutubeを見てもらうとイメージしやすいと思います。

 

試験日が異なる

英検は年に3回行われますが、英検CBTは毎月実施されています。

試験日
英検 年に3回(6月、10月、1月)
英検CBT 年に12回(毎月実施)
※同じ級を毎月受検することはできない

毎月実施されるので、試験日を待つ時期が短くなる分、自分が受けてみたいというタイミングで受けられるというメリットがあります。

毎月実施されるということは「毎回応募しておけば何度もチャレンジできる」と思いがちですが、同一級の受験に関しては以下のように限定されています。

※新型コロナウイルス感染拡大のため、毎月実施ができなくなっています。

同一級を受験できる回数は年に3回

第1回検定 7月
第2回検定 8月~11月
第3回検定 12月~3回

例えば4月に英検CBTで3級を受験して落ちた場合は、次に受験できるのは第2回検定の8月が最短になります。

もし4月に英検CBTで3級に合格すれば、次の準2級には最短で5月に受験できますが、申込は約2ヶ月前になるので、結局は8月ぐらいになりそうです。

 

W受験は可能

近いうちに隣接する級を受けたい場合は、英検CBTでもW受験が可能です。

例えば英検準2級を午前中に受験して、午後に英検3級を受験するといったように。

 

受験できる級が異なる

普通の英検は5級から1級までの7グレードありますが、英検CBTは以下の4グレードしか受験できません。

受験できる級
英検 7グレード:5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級
英検CBT 4グレード:3級・準2級・2級・準1級(※)

英検CBTは最も受験する人が多い3級・準2級・2級・準1級に限定されていることを覚えておきましょう。

(※)英検CBTの準1級は2019年11月よりスタート。

 

受験場所が異なる

英検と全国都道府県で行われていますが、英検CBTは場所が限定されています。

受験場所
英検 全国47都道府県で実施
英検CBT 全国15都道府県で実施

地方に住んでいる場合は、受験しに行くのが遠いというデメリットがあります。

※英検CBTは新しい試験なので、今後受験地が増えることが予想されます。

 

受験料(検定料)が異なる

受験できるのは3級から準1級の4グレード、下の表で料金を確認してください。

英検の検定料 英検CBTの検定料
5級 3,000円(準会場は2,000円) -
4級 3,600円(準会場は2,600円) -
3級 5,900円(準会場は3,900円) 4,900円
準2級 6,900円(準会場は4,900円) 5,900円
2級 7,400円(準会場は5,500円) 6.400円
準1級 8,400円 7,400円
1級 10,300円 -

2019年度までは英検CBTの方が受験料が高かったのですが、2020年度以降は英検の方が料金が高く、英検CBTの方が安くなっています

 

まとめ

受験方法(スピーキングテストの方式を含む)、試験日、受検できる級、受験場所、受験料など異なることが多いのですが、英検CBTは相手がコンピュータなのでスピーキングテストでの緊張の度合いが違います。

また、周りの人たちに影響されない環境で、ヘッドフォンをするので聞き取りやすいというメリットもあります。

普通の英検は用紙の問題を解いていくのがメインになりますが、英検CBTはコンピュータが得意でないとできません

例えば、チェックボックスを選択するところはまだできますが、文章を入力するためにタイピングをする問題があるので日常からコンピュータが得意な型向けの試験かなと思います

コンピュータが苦手な方にとっては「英検CBTは難しい」と複数の知人が話していました。このあたりは個人差が大きいかと思います。

料金が高いのですが自分でペースで勉強できるという良さもあります。

以上のことを踏まえて、どちらが自分にとってふさわしいか、受検しやすいかを考えて、それぞれ対策してからトライしてみてください。

※英検CBTは新しい受験方式になるので今後も変更が予想されます。ご注意ください。

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