子供の英語習得度を知るために英語資格試験を受検する方も多いでしょう。
日本では「英検」「英検Jr.(ジュニア)」が多いのですが、世界的には「ケンブリッジ国際児童英検(YLE)」や今回紹介する「TOEFL Primary」が有名であり一般的です。
読み方は「トーフルプライマリー」。本当に英語を話したい小学生・中学生向けで、英語を理解できているのかをトータルで知るための英語資格試験と言えるでしょう。
「TOEFL Primary」にはStep 1とStep 2があります。この2つでCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)のA1未満~B1の途中までのレベルになります。
「TOEFL Primary」Step 1・Step 2の日程・概要(グレード、受験料、試験時間、会場)試験内容、レベルなどについてまとめて紹介します。
TOEFL Primary Step 1・Step 2 2024年度日程・概要
世界的に有名な英語資格試験「TOEFL(トーフル)」の団体、Educational Testing Service(ETS)により開発されました。
世界150ヵ国1万以上の期間がTOEFLテストスコアで、英語能力の証明や、受験、奨学金、卒業の基準にするぐらい有名な英語力の判断基準になっています。
簡単な説明は下のYouTubeがわかりやすいです。The TOEFL Primary Tests(YouTube)
そのTOEFLファミリーの最初のステップにあるのが「TOEFL Primary」Step 1・Step 2にあたります。
「TOEFL Primary」には一般的な「TOEFL Primary」と「TOEFL Primary Speaking」というのがあります。「TOEFL Primary」と呼ばれる試験は、ReadingとListeningによる試験になります。
出典:TOEFL Primary
CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)というのがあり、英語力がそれで判断できます。A1からC2まであり、C2が最高レベルになります。
グレードの名称 | CEFR |
Step 1 | A1未満・A1・A2 |
Step 2 | A1未満・A1・A2・B1 |
A1やA2、B1がよくわからないという方は、英検5級程度から英検準2級程度までが対象になります(試験内容が異なるので一概には言えませんが、おおよその目安)。
A1〜C2について詳しくは下の記事にまとめているのであわせて読んでみてください▼
関連:2020年小学校から始まる英語改革CEFRの内容とは?
そのCEFRのA1未満からB1途中までの英語力をカバーしているのが「TOEFL Primary」Step 1・Step 2になります。
次に「TOEFL Primary」Step 1・Step 2の主な概要を見ていきます。
グレード | Step 1・Step 2 |
対象年齢 | 小学生、中学生 |
実施回数 | 年に2回 |
テスト日 |
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申込期間 |
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試験場所 |
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受験料 | 4,000円(税込) |
合否判定 | なし。1か月後にオフィシャルスコアレポートが発送される |
他の子供英語資格試験と比較して、受験料が安いことがわかります。
受験票の発送はなく、試験会場の詳細はメールでの連絡になるので注意しましょう。
TOEFLテストは達成度ではなく、熟達度で評価されるので、後日「オフィシャルスコアレポート」が送られます。
「TOEFL Primary」Step 1・Step 2に合格すると、「TOEFL Junior Standard」や「TOEFL iBT」に繋がります。
※新型コロナウイルス感染拡大のため、電話対応は中止になっています。
「TOEFL Primary」Step 1・Step 2の試験内容、問題形式、試験時間
グレードは2段階。どちらもリーディング30分+リスニング30分の合計60分試験になります。
Step1/Step2共通の試験内容 | リーディング | リスニング |
問題数 | 37問〜39問 | 39問〜41問 |
時間 | 30分 | 30分 |
スコア(点数) | 100〜115 | 100〜115 |
リーディングとリスニングのトータルで76問あり、時間はあわせて60分、スコア(点数)は合計で200〜230点になります。
次にStep1とStep2、それぞれの試験内容や問題形式を見ていきます。
Step 1
- CEFR(レベル):A1未満・A1・A2
- 試験時間:リーディング30分+リスニング30分(合計約60分)
- 対象者:英語初心者のレベルを対象にした試験
試験内容 |
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Step 2
- CEFR(レベル):A1未満・A1・A2・B1
- 試験時間:リーディング30分+リスニング30分(合計約60分)
- 対象者:英語で少しだけコミュニケーションがとれるレベル向けの試験
試験内容 |
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Step 1・Step 2ともにA1未満・A1・A2が重なっている部分がありますが、Step 2は単語が難しく、B1レベルにも入る分難しい問題も出てきます。
Step2は小学生が日常使わない熟語があります。例えば日本語でいう「政府」「社会」など、イメージできない問題が一部入っています。
共通しているのは学校や自宅、遊び場などの身近な内容が多く、短い英会話とストーリーで構成されています。基本的な表現、依頼文、指示文が中心。
知らない単語が出てきますが、文脈上からヒントを得て答えるような問題があるので、普段からテストサンプルをこなして慣れていきましょう。
よほどの自身が無い限りStep 1から受験するのが良いと思います。
試験の結果は合否判定はありません。代わりにスコアとレベルが結果に出るのでそれで判断します。